《公明党福岡県議団》石綿使用の実態探る/知事に9項目の対策を要望


▲アスベスト使用の実態調査する広田県議ら(福岡市)
 アスベスト問題の実態を探ろうと、公明党福岡県議団は5日、県内唯一のアスベスト加工工場「(株)アサヒ」(福岡市)とJR九州小倉工場(北九州市)を訪れ、アスベストの飛散防止対策などを調査した。さらに県庁で麻生渡知事に対しアスベスト対策に関する要望を行った。

 この日、参加したのは広田誠一県議ら9議員。アサヒでは、アスベストを打ち抜きパッキングを製造する過程を視察した。

 同工場では1200ミリ角シートを年間400枚ほど使用しているという。打ち抜く工程の脇に集塵機が設置され、場内で発生する廃棄物は専門の産業廃棄物業者に処理を委託されていた。阪田勝紀社長は「33年間かかわってきたが、退職者を含む従業員や周辺住民に健康被害がない」と述べていた。

 JR九州小倉工場では、日高淳一工場長の案内で「石綿取り扱い作業場」などを調査。同工場長は「飛散防止には万全を尽くしている。2010年度までに石綿使用の全車両を廃車する」と語った。

「ワンストップの相談窓口」早期設置を約す
 
その後、一行は麻生知事に総合相談窓口「アスベスト110番」の設置など9項目を下記のように要望。同知事は「ワンストップの相談窓口が大事」などと早期の改善を約した。

▲麻生渡県知事へアスベスト対策を要望する公明県議団



平成17年8月5日
福岡県知事  麻生 渡 殿
公明党福岡県議団 団長/野田栄市
アスベスト(石綿)対策に関する要望

 アスベスト(石綿)に係る健康被害の状況が次第に明らかになり、中皮腫や肺がんなどの被害が従業員、家族、周辺住民にまで拡大するなど社会問題化しています。石綿による健康や環境に対する県民の不安はかつてないほど高まっており、早急な対策が求められています。

 アスベスト問題の早急な解決と県民の不安を解消するため、以下の項目について、県が積極的に取り組むよう要望します。


  1. 県の「アスベスト対策連絡会議」の議長に知事または副知事を据え、体制を充実・強化すること。

  2. 県と福岡、北九州両政令市が合同で、知事をトップに据えた「福岡県アスベスト対策総合連絡会議」(仮称)を設置すること。

  3. 県有施設や県営住宅をはじめ県内のすべての公共施設のアスベスト使用状況を早急に調査し、公表するとともに、除去対策、曝露対策など必要な対策を講じること。

  4. 県内の公立、私立の幼稚園、小中学校、高校、特殊教育諸学校については、夏休み中にアスベストの使用状況の調査を終え、除去対策、曝露対策など必要な対策を講じること。

  5. 民間建築物における吹き付けアスベストの実態調査を行い、必要な対策を講じること。

  6. 解体・改修工事に伴う被害を防止するため、公共施設について飛散防止対策を徹底すること。また、民間建築物についても環境対策や作業従事者の健康対策を事業者に義務付けるよう国に要望すること。

  7. 解体・改修工事や加工の過程などで排出された廃アスベストが適性に処理されるよう、必要な対策を講じること。

  8. アスベスト問題の相談にワンストップで応じる総合相談窓口「アスベスト110番」(仮称)を設置すること。県民のアスベスト被害に対する不安に対応するため、県のホームページなどで健康に及ぼす影響や対策などの情報を分かりやすく、積極的に伝達すること。

  9. 健康被害の状況や労災認定の実態の詳細を県が把握するため、国が関係資料を公表するよう、国に働きかけること。


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