福岡県議会議員/広田誠一

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障害特性に応じ充実した支援体制/発達障害の専門性高め人材育成
関係機関・団体とネットワーク化/市民オンブズマンによる第三者委導入
神奈川県発達障害支援センター・障害者援護施設神奈川県立中井やまゆり園
(財)鉄道弘済会 自閉症児施設「弘済学園」/公明県議団が視察・調査

▲神奈川県立中井やまゆり園前で ▲「弘済学園」で療育プログラムの説明を受ける広田県議ら

 5月末、広田誠一県議をはじめとする4名の公明県議団は神奈川県における発達障害児・者施設を訪問し、支援事業の実態について視察・調査した。


【1】障害者援護施設「神奈川県立中井やまゆり園」/県発達障害支援センター

○(沿革)

 昭和47年 知的障害者援護施設として開設
 昭和12年 居住棟、医療棟、管理棟の完成
 平成14年 強度行動障害棟、地域サービス棟の完成
 平成15年 措置制度から支援費制度に移行し、
       知的障害者厚生施設及び知的障害者短期入所・児 童短期入所事業所として
       指定受ける
 平成17年 発達障害支援センターとして、自閉症・発達障害支援事業を実施

○(基本理念)

 県立の役割を踏まえて知的障害・発達障害福祉ニーズに応えることを基本理念とし、
 利用者一人ひとりの障害特性に応じたサービスを提供する、としている。

○(基本方針)
  1. 権利擁護

    利用者の意向と自主性を尊重した運営(利用者自治会の支援、苦情解決体制の確立)
    市民オンブズマンによる第三者委員会が活動

  2. 質の高いサービスの提供、透明性の確保

    安全確保と保健衛生に配慮した快適な環境を整備する
    個別支援計画に基づき、一人ひとりに必要なサービスを提供
    提供サービスの評価や苦情解決などによりサービスの質を見直す
    知識・技術の習得により利用者の生活・支援の質の向上に努める
    障害特性に対応した支援を行う
    サービス利用・契約に係わる情報の提供

  3. 地域生活に向けた支援

    地域の社会資源に関する情報をわかりやすく提供
    地域社会で暮らせるように積極的に支援
    利用者の生活範囲を拡げることを目的とした支援に努める

  4. 地域支援、人材育成の充実

    居宅の知的障害・発達障害児者と家族のニーズを探り支援する
    地域支援体制を強化するため関係機関・団体とのネットワーク構築
    実習やボランティアを受け入れ福祉の人材育成に努める
    発達障害・強度行動障害・知的障害に関する研修により人材育成に努める

  5. 自閉症・発達障害児者の支援(発達障害支援センター)

    発達障害児者・家族・関係者への積極的な支援を展開する
    発達障害に関する啓発・研修を広範に積極的に展開する
○強度行動障害特別支援事業について

ア 県強度行動障害対策事業(連絡調整会議)の体制整備と機能強化
イ 強度行動障害対象者評価事業
ウ 地域移行の積極的推進
エ 職員研修の公開での実施
オ 現任研修の実施
カ 強度行動障害支援方法の研究・開発と発表
キ 発達障害支援センターとの連携

○発達障害支援センターの機能

イ 支援体制検討機能
  推進協議会―県における支援体制等を総合的に検討、課題等を抽出
  地域連絡調整会議―地域(圏域)におけるサポートシステムを検討

ロ 支援センター機能
  相談
  療育
  就労
  研修(人材育成)
  普及啓発

ハ 施設入所支援機能
  成人支援―地域サービス班による在宅支援/状態悪化等の短期集中療育の対応
  家族短期・デイサービス等の地域生活支援
  強度行動障害対策―状態悪化による緊急短期の受け入れ/1〜3ヶ月程度の集中療育の対応
  強度 行動障害の予防対策システムの検討
  児童入所施設―児童療育―行動観察による個別評価と個別対応
  状態悪化時の短期入所・集中療育・家族短期の対応

 「神奈川県立やまゆり園は、障害者援護施設として三十有余年の機能(施設入所、居宅支援、人材育成)の集積を図り、その労作業のなかで培ってきた発達障害の専門的理解と実践力や発達障害に関する課題解決を図るための事例検討などを通し、全国でも有数の評価を得る施設運営がなされてきている。

 その充実した支援体制のあり方、ノウハウについて神奈川県にとどまらず、全国に大いに発進し続けていただきたい」と、視察した広田県議、今後一層の活動に期待を寄せた。



【2】(財)鉄道弘済会 自閉症児施設「弘済学園」
  1. 発達障害とは

    発達障害―発症の時期
    イ レット症 急速な退行     3歳まで
    ロ 自閉症            3歳まで
    ハ 小児期            3歳まで
    ニ AD/HD            7歳まで
    ホ トレット障害         7―8歳まで
    へ 児童期強迫性障害       7―8歳まで
    ト 早期発症のうつ        7歳
    チ 精神遅滞           18歳まで

    代表的な発達障害
    知的障害:物の世界理解
    定義:(IQと適応行動)    1/100
    注意欠陥多動性障害(AD/HD)
    定義:多動、注意散漫、衝動性  5/100
    自閉症、こだわり、コミュニケーション、対人関係 1/100


  2. 自閉症の特性と支援

    自閉症とは広汎性発達障害というように広汎な領域に障害があり
    支援が難しいグループを指す。

    ・知覚:聴覚障害

    バスの話―飛び出しの話
    ・知覚:聞き分け困難

    社交的な場面での話しの聞き取りの困難さ
    ・知覚:視覚過敏
    ・知覚:痛覚鈍感
    ・社会性:表現理解の困難さ
    ・社会性:アイコンタクトの困難さ
    ・対人認知:心の理論障害
    ・伝達:表出の障害
    ・伝達:社会的信号理解、コミュニケーション意図
    ・認知:継次処理の困難、視覚的(映像的)思考、文字通りの理解、意味が分からない記憶
    ・防衛: 強迫的同一性保持

    自閉症の特性から支援を考える
    ・社会的障害―表情理解、視線、コミ表出心の理論
    ・コミュニケーション―視覚媒介
    ・感覚知覚の異常―聴覚、触覚、視覚刺激をソフト 深部感覚
    ・同一性保持傾向―カオス不安減少、構造化促進
    ・強迫性―許容、安心
    ・時間組織化―あらかじめ計画作成
    ・1チャンネル―一度に一つの情報処理
    ・映像的認知―良い印象、場の意味教える
    ・非概念的思考―具体的言葉―太田ステージ

  3. 強度行動障害の理解と支援

    ドナ ウィリアムスの言葉
    ・自閉症の大多数が並存障碍を合併。
     純粋な自閉症とはごく稀な事態自閉症でのてんかん、
     気分障碍―児童期発症の双極 性障碍、うつ、トウレット(チック)障碍、
     強迫性障 碍などみれば、自閉症の秘密をもう少し違ったふうにみられる。

    強度行動障害に有効な支援の構造
    ・時間をかけて、成功経験を重ねる

    衝動性支援
    強迫性支援
    知覚過敏への支援
    TEACCH
    生物学的条件の支援(生活リズム、食事、排泄、睡眠)

 「昭和28年知的障害療育部門として開設された(財)鉄道弘済会 自閉症児施設『弘済学園』。蓄積されてきた研究分析により自閉症の特性を詳細に捉え、一人ひとりの時期と発達に適したプログラムをもとに療育されていた。

 果たして発達障害の児童生徒かと見間違うほど皆落ち着き、穏やかな表情して先生の教えを学んでいる様子に一同、驚き感心した。未来に希望すら覚える教室、作業場風景であり、実り多き視察調査であった」と広田県議は園長はじめスタッフのメンバーの方々に心からの敬意とエールを贈った。

《弘済学園■http://www.normanet.ne.jp/~ww500011/

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