福岡県議会議員/広田誠一

http://www.hirotaseiichi.net


広田県議「採算より環境数値を重視せよ」
国道200号の交通量削減に向け/冷水道路料金割引試行/6月19日/土木常任委員会

 6月19日、土木常任委員会が行われた。東九州自動車道関連道路整備、有明海沿岸道路関連道路整備、九州新幹線関連道路整備などのビッグプロジェクト、御笠川河川激甚災害対策特別緊急事業について並びに冷水道路料金割引試行について報告がなされた。

 なかでも広田誠一県議は、冷水道路料金割引試行について、国道200号周辺の騒音など環境問題について当局をただした。

 以下、議論の要点を掲載したい。

○最高裁の判決にてらし、厳しい騒音測定値

広田委員)今回の試行結果報告に環境基準値に基づく、測定値平均が記載されています。試行前が昼間で71.2、夜間で63.6dbとなっている。騒音規制法に基づく、等価騒音レベルに直すとどれくらいの数値になるのですか。


田畑隆明県高速道路対室長)申し訳ありません。その数字は持っておりません。

広田委員)では、粉塵の環境基準値と測定値平均はどれくらいになるのですか。

田畑高対室長)粉塵調査は、実施していません。

広田委員)平成7年7月7日に、阪神高速の国道43号線の騒音・自動車排気ガスについて、最高裁の判決が出ています。
 等価騒音レベルが65以上の騒音に暴露され、排気ガスの中の浮遊粒子状物質が一定レベルを超え住民の受忍限度を超えているとされています。

 道路の騒音、自動車排気ガスによる侵害の差し止めと損害賠償の訴えについてですが、この中で、差し止めは棄却されていますが、損害賠償は認めてられています。

 つまり今、私が質問した騒音規制法による居住地における等価騒音レベルで65以上の騒音につき賠償が認められています。これには、条件があって、今回の国道200号とは単純には比較ができないと思いますが、昼間が71.2で、夜間が63.2というのは、判例事案の数値に近いものでものすごく大きな数値です。

 これはおそらく地元の方々にしてみれば、生活環境的に耐えられない状況だと思います。これは先ほど自分が指摘した最高裁の判決の中で、騒音による睡眠妨害、会話・電話による通話、家庭の団らん、テレビ・ラジオの聴取に対する妨害、それらの悪循環による精神的苦痛、これは65以上であります。65以上のデシベルでこういうことが報告されています。

○行政判断する上で環境上の数値は重大な要素

したがって、議論になっている「有料」冷水道路については、確かに、償還していかなければならないという前提条件がありますけれども、現道において極めて著しい数値がでていることは、看過できません。

 この環境上の数値も行政判断する上で重大な要素だと思います。そういう意味で、地域の生活環境への影響を極力押さえるかたちで、早急な対策をお願いしたいと思います。 その件について、意見をお聞きかせください。


田畑高対室長)今回の試行におきましては、交通量調査は当然実施しましたが、合わせて地域の住民の方と、それから事業者の方にアンケート調査を実施しました。

 地域の住民方へのアンケート調査の中で、騒音の関係などについてもご意見をいただくようにしています。まだ、アンケート調査は分析中でございますが、そのあたりのご意見も十分反映させていきたいと思っています。

広田委員)土木常任委員会の提出資料の中に環境基準値というのが記載されているのに、質問しても専門的な答えが返ってきません。今、私が、等価騒音レベルを質問したのに答えが返ってきません。どうなっているのですか。

広瀬輝土木部長)ただいまのことにつきましては、しっかり指導して参りたいと考えております。

 ご質問のありました、平成7年の最高裁判決は、確か阪神高速の国道43号に関する判決だったかと思っております。その時以来、従来のいわゆる中央値(L50)ではなくて等価騒音レベル(Leq)というようなことが主流になってきております。

 したがって、今回のデータも等価騒音レベル(Leq)で表示されていると思っております。いずれにいたしましても、環境基準を上回っているということは、生活環境上、決して好ましい状況でないと思っています。

 したがいまして、これまでキャンペーンという形で実施しておりましたけれど、今回は抜本的な対策を講じるという方針の下に、試行を行いました。
  今後、できるだけ速やかにその方向性をまとめてまいりたいと考えております。

広田委員)前半の議論の中でも他の委員からの質問に対して、執行部の皆様の答え方があまりにも不十分過ぎるということで、休憩になりました。

 私が今、お聞きしたことも同じことです。やはり、土木常任委員会の中で議論をしている訳ですから、委員会で議論するために基本的なものはしっかりと勉強して、質問に答えられるようにして来ていただかないと議論にならないじゃないですか。今後は、そういうことをしっかりお願いしておきます。

Copyright(C)2006 PICT. All rights reserved.