|
2月本会議 代表質問
|
|
◯三十八番(広田 誠一君)登壇 ごみゼロ社会とは、大量廃棄型社会から資源循環型社会への転換であり、物の製造段階から再利用を考えた経済社会の確立であります。 二点目に、本県を被告とした情報公開条例における公文書の対象について、去る一日福岡高裁は、昨年三月の福岡地裁に続いて、裏帳簿等も公文書とする判断を示しました。県の主張が一部認められたものの、事実上敗訴に近い判決でした。県はこの判決に対してどう対応されるのか、知事の見解を求めます。
次に、財政改革について伺います。 第二点目として、もし導入するとして東京都と同条件で銀行のみに課税した場合、税収見込み額は五十八億円と昨日の代表質問で答えられましたが、その内訳についてお答えください。
第三点目として、課税業種は銀行のみを対象とすべきですか、あるいはそれ以外も対象とすべきと考えておられますか伺います。 次に、国際化への対応について質問いたします。 次に、福祉問題。初めに、介護保険制度について伺います。高齢社会のセーフティーネット確立の一つとしての介護保険制度の実施が内外の注目の中、旬日後に迫ってきました。本県において、要介護の認定を受けた人が一月末現在で約八万六千人、予測されていた人数の約八〇%となっています。認定作業のタイムラグを勘案し、当初の予測どおりの人々による認定の申請がなされたとして、知事にまずお尋ねします。認定は公平に行われている、と昨日の知事答弁にありましたが、新聞報道では要介護度三以上が四一%と国の予想を大きく上回っていたとありました。この点、本県の認定状況はいかがでしょうか。実態調査時など当初の予測と対比し、お答えください。
|
| ◯知事(麻生 渡君)登壇 第一点は、これまでの県政の総括でございます。初めての選挙のときには、「視点は暮らしに、視線は世界に。」というスローガンのもとに具体的な政策、安全で安心な暮らしができる福岡県、そしてまた新しい雇用を生み、所得を確保できる経済基盤づくり、そしてアジアに開かれた交流拠点づくり、こういう目標に向かいまして全力を挙げて取り組んでまいりました。そして、二十一世紀の発展につながる基礎は着実に進んでおるものと考えております。今後でございますけれども、ふくおか新世紀計画にも示しておりますように、豊かで活力のあるアジアの拠点福岡を目指して頑張ってまいりたいと思います。そして、これを進めるに当たりましては地方分権、これに対応いたしました行財政改革を進め、システムの効率化あるいは参画型社会づくり、資源循環型の社会をつくっていく、また住民の視点に立った福祉施策の充実、こういうことが非常に重要であるというふうに考えております。二十一世紀、来年から始まるわけでございますが、県民の皆さんすべてがみずからの希望、抱負に向かって存分に活動できる福岡県の実現に向かって邁進をする覚悟でございます。 次に、一日の福岡高裁の判決についてでございます。今回の判決につきましては、県のこれまでの主張につきまして認められた部分もあるわけでございますが、重要な点で認められなかった部分がございます。これにつきましては、まことに残念であると考えております。今後、判決の内容を十分検討いたしまして、弁護士さんとも協議をいたして対応を決めてまいりたいと考えております。 次に、外形標準課税の問題でございます。東京都方式のこの税は、公平性や合理性などいろいろな議論の余地のあるものでございます。また、同様の制度を導入いたした場合の税収効果あるいはこれによる地域間の経済競争に与えます影響、こういう点も十分考慮する必要があろうというふうに考えます。本県といたしましては、政府税調などにおきまして外形標準課税の議論が急速に進むという機運になっておりますが、これを見据えながら本県としての税制研究を行いますとともに、全国知事会におきましても積極的に検討が行われる状況になっておりますから、これに参加をいたしまして本県としての意見を述べていきたいというふうに考えております。 東京方式を導入した場合の税収見込みでございますが、本県で該当します銀行が二十三あるわけでございます。これらの銀行の十一年三月期の決算をもとに試算をいたしますと、法人事業税で八十五億円の収入が見込まれます。一方、現行税制での税収もあるわけでございまして、これを差し引きますと五十八億円の増収となるわけであります。ただ、県の財政という観点から見ますと、このような増収があったといたしましても、その八〇%相当分は交付税の基準から差し引かれるということになるわけでございます。また、外形標準課税の課税対象でございますけれども、これはこの税が応益税であるという基本的な性格から、従来より一貫いたしまして薄く、広い分野での対象にするということによりまして税負担の公平性を確保する、そのような税制にすべきであるというふうに考えておりまして、国に対しての要望をこのベースで行ってきたわけでございます。今後ともこの税制の早期導入を目指して運動をしてまいる考えでございます。 また、東京都が今回の外形標準税制を導入した場合の本県の影響でございますが、東京都の増収分が各銀行の会計上は損金として処理される結果、本県で該当いたします二十三の銀行の現在の税収状況を考慮いたしますと、その影響額は約一千万円程度というふうに推計されるわけでございます。 国連の平和の文化国際年についてでございますが、この平和の文化の理念は本県の国際化を考えます上で一つの指針になるものであるというふうに考えております。学校あるいは家庭、地域におきまして国際交流を積極的に行う、これを通じて県民が広く国際理解を深めていくあるいは外国の人々をよく知るようになっていくということが平和の文化の確立に寄与する基礎であるというふうに考えております。したがいまして、県の方ではホームステイといったボランティア活動の推進あるいは小中学校での国際理解を行います教室から世界をのぞこうプログラムといった事業を行っているわけでございます。今後ともこのようなことを通じまして、県民の国際交流の促進を図っていく、それを通じての国際理解、これを深めてまいりたいと考えております。 県立大学へのアジアの留学生受け入れでございますが、現在、中国の南京師範学校との交流協定に基づきまして、交換留学生を相互に派遣をいたしております。また、外国人の留学生の入学につきましては、特別試験による選抜によりまして受け入れを行っているところであります。今後、福祉系の大学としての専門性を生かした教育環境の条件整備を図りますとともに、アジアの幅広い地域からの受け入れにつきましても、大学と十分協議しながら取り組んでまいりたいと考えます。 アジアの国々からの福祉分野の人材の受け入れあるいは派遣の問題でございます。アジア諸国が求めます社会福祉の技術等に関しましては、具体的にどんなニーズがあるのかなどにつきまして今後、調査研究をしてまいりたいと考えます。また、社会福祉施設などへの研修生の受け入れにつきましても今後、研究をしてまいる考えでございます。 就学生の問題についてでございます。県内には、七百人を超える就学生が日本語を勉強しておるものというふうに推定をいたしております。そしてそのほとんどは中国及び韓国からの就学生でございまして、卒業生の七割近くが大学に進学をしているんではないかというふうに見ているわけでございます。ただ、これらの学生の中には、進学をせずに帰国する者もおります。また、就学生もいずれは進学をいたしまして、留学生としてのさまざまな支援を受けるというようなことになっているわけでございます。このような状況でございますが、留学生に対する支援の充実を図っていくということと並行いたしまして、就学生につきましてもその実態把握、生活状況について調査をしてまいりたいと考えます。 次に、ESCAPの環境大臣会合についてでございます。これは、約六十カ国の地域から環境大臣が参加をする予定でございます。会議に関係いたしましては、NGOあるいは多くの関係学者などを含めましたシンポジウムを開催をすることといたしております。同時に、環境関係の技術展覧会さらに北九州市は市全体が、現に稼働をいたしております水とか空気その他の環境施設の展示場と言っていい地域でございます。したがいまして、来られた方々、バスツアーなどを用意いたしまして北九州の環境施設を積極的に見てもらう、さらに本県が現在取り組んでおります環境家計簿を初め地球温暖化対策、あるいはエコタウン事業、あるいはRDF発電事業、こういうことにつきましても積極的に紹介をしてまいりたいと考えます。 介護保険の問題でございます。 まず認定状況でございますが、申請件数は見込みの約十一万件に対しまして、一月末の状況では八万六千件余りが受理をされております。そのうち五万六千件余りの認定が行われております。そして、要介護度三以上の方が占めます割合は、三七%程度となっているわけであります。実態調査をしましたときのこの割合は三二%でございましたから五%の差があるわけでございますが、これは認定基準の考え方が変更されたこと、あるいは施設入所者などの要介護度の重い方が先行して申請をされているということによるものと考えております。 訪問介護の充足状況でございますが、ホームヘルパーにつきましては一部の地域を除きましておおむね確保されているという状況でございます。特に、山間部などを有します地域につきましては、市町村と連携を密にいたしまして社会福祉協議会あるいはJAを初めといたします民間事業者の積極的な事業参入を促してまいったところでございます。今後ともこのサービスが円滑に行われますように、一層の供給体制の確保に努めてまいります。 また、サービスの質の確保の問題についてでございます。介護保険法におきましては、介護サービスの質をしっかり確保しますために、市町村が苦情相談を受けてサービスの適正給付に関する点検を行うという役割を持っております。また、県の国民健康保険団体連合会の方にも苦情処理委員会を設けております。そして、専門的あるいは第三者的な立場から市町村で処理が困難な事案につきまして、サービス改善に向けました事業者への提案あるいは助言を行うことにしております。また、県自体もホームヘルパーの人材育成、事業者指導、それによりましてより質のよいサービスの提供がなされますように取り組んでまいりたいと考えております。また、事業者の事業内容あるいは施設の空き状況などの関連情報を利用者に随時的確に提供する、これを通じまして安心してサービスが利用できる体制づくりを進めてまいる考えでございます。 次に、高齢者保健福祉計画でございますが、これは関係機関あるいは有識者で構成をいたしておりますが、計画策定委員会で検討を進めておりまして、現在策定作業が進行いたしております。この計画ができました後の進行管理につきましても、この計画を策定いたしました委員会の御意見をいただく、そのようなことによりまして進行管理をしてまいりたいというふうに考えているわけであります。 また、介護保険の施設の整備の問題についてでございます。介護保険施設につきましては、来月の制度開始時におきましてはおおむね充足するものと考えております。介護保険施設及び介護保険対象外施設の整備目標量につきましては、現在、介護保険事業支援計画策定委員会で検討をいたしております。 次に、少子化の問題についてであります。現在、急速な勢いで少子化が進行いたしております。このままの少子化の進行は、人口構造が極端に高齢化が進んでまいるということになるわけでございまして、社会福祉、社会保障、こういうことが非常に難しくなっていくということになってまいります。同時に、青少年の健全な育成という点からもこの少子化が極端に進んでいくということは、大きな問題を抱えるわけでございまして、まさに日本全体の活力の低下ということを深刻に懸念をせざるを得ないという、まことに大きな課題であるというふうに考えているわけでございます。したがいまして、その対策は急務の課題であるというふうに認識をいたしております。 本県におきます子育て支援策でございますけれども、一つは在宅の親子が保育所に入所している子供あるいは保育士と交流を行う乳幼児地域ふれあい事業、そしてまた地域の親子が子育ての情報交換あるいは相互に協力を行う子育てサークル育成支援事業あるいは子育ての情報提供あるいは子育て講座の開催をそれぞれの地域のいろんな方々の協力をいただきながら実行いたしております。このようなことを通じまして、子育てについての不安あるいは孤立感、これの解消に取り組んでいるわけでございます。 また、エンゼルプランの問題でございますが、国の方では、平成十一年十二月に新しいエンゼルプランを策定をいたしました。そして、これまでの保育施策に加えまして母子の保健あるいは労働、教育施策につきましても具体的な目標数値が設定をされたわけであります。本県の方の新エンゼルプランの関連施策といたしましては、延長保育、放課後の児童クラブ事業の拡大、あるいは休日の保育事業の創設、総合的な周産期母子医療センター事業の推進などに取り組んでいるわけであります。そして、福岡県の児童育成計画につきましても見直しを行う考えでございます。そして、そういう中で新たな福岡県としての数値目標も設定をしてまいる考えでございます。 次に、少子化対策室を設置をしてはどうかということでございます。今、県の方では私を本部長とし、各部長を本部員といたします福岡県児童環境づくり推進本部を設置いたしておりまして、これがいわば少子化対策あるいは子供を育てる環境づくり、これを推進する総合的な本部になっているわけでございます。御提言がございました少子化対策室の設置につきましては、今後研究をしてまいりたいと考えております。 環境問題についてであります。 まず、ペットボトルの引き取りの問題でございますが、平成十一年度の県内で収集されておりますものにつきましては、すべて引き取られるということになります。また十二年度以降につきましては、各市町村での収集量の増加が見込まれております。したがいまして、再商品化工場の新設あるいは増設、稼働率の向上ということが必要でございまして、その取り組みを行っているところでございます。その結果、現在の見通しでは十三年度までには市町村から委託される収集量につきましての再商品化能力が確保できる見込みになっているわけでございます。また、再商品化物の需要拡大あるいはこれに必要な技術開発についてでございます。この目的のためには、やはり技術開発を積極的に行う必要があるわけでございますが、そのために国あるいは県の方で助成を行っております。そしてまた、十三年度中に開設を予定いたしておりますリサイクル総合研究センターにおきましても、産学官の連携によります技術開発、これを積極的に進めてまいる考えでございます。また、並行いたしまして、社会システムを変えていく必要がありますから、そのような研究も行う考えでございます。 次に、県庁におきますエコ商品の使用推進でございます。これにつきましては、福岡県庁環境保全行動計画に基づきまして物品の購入単価契約表に、環境に配慮した物品を積極的に盛り込むというような取り組みを行っております。これまで、単価契約表に明示いたしましたエコ商品の数は、平成九年が二百五十四、十年が二百八十五、十一年度が三百三十九品目と年々ふえているわけでございます。また、コピー用紙の古紙の利用率でございますが、これも平成八年度が三五・五%でございましたが、九年度が五一・七%、十年度が七九・六という状況でございまして、年々着実に伸びているわけでございます。 次に、自動車の排ガス対策でございますが、これを進めていきますためには、それぞれの地域の実情を踏まえまして交通総量の抑制を含めてさまざまな観点からの施策を検討していくことが重要であります。このため、県警を含みます庁内の関係部局で構成をいたしております自動車交通公害対策連絡会議におきまして、施策の検討をしてまいりたいと考えております。さきの神戸地裁の判決でございますが、これは現在の自動車排気ガス対策につきまして、一つの大きな警鐘が鳴らされたものと受けとめているわけでございます。 次に、雇用問題でございますが、今春の新卒者の就職内定状況は、二月一日現在の抽出調査では七〇・七%が大学でございます。高校の方は、学校の報告を集計いたしますと、六五・一%となっているわけでございます。さらに、県といたしましては二月の二十八日には大学生を対象といたしました五回目の就職促進のための面談会を開催をいたしておりますが、今後とも求人情報の積極的な提供に努めてまいる考えでございます。大学生の皆さんにつきましては、職業安定所の方での特別相談を行いますとともに、学校におきましても就職に役立つ実践的な講習あるいは就職指導の強化を図っているところでございます。このようなことを通じまして、就職支援に全力を挙げて取り組んでまいる考えでございます。 次に、中小企業の皆さんの金融対策でございます。これも御質問の中にございましたが、中小企業の皆さんを取り巻きます金融環境でございますけれども、確かに最悪期は脱してきておりますけれども、依然として厳しい状況であるというふうに認識をいたしております。このため、信用保証協会に対しまして、年度末を控えました中小企業の皆さんの資金需要に積極的に対応いたしますように指導をしているところであります。今後とも、保証枠が拡大をされた特別保証制度、これが効果的に活用されますように指導を徹底をしていく考えでございます。 農業問題についてでございます。まず食糧の安定確保の問題でございますが、食糧はもう申すまでもございませんけれども、私どもの生存に欠くことのできないものでございます。将来的に世界の食糧需給の逼迫も予想されている中でございます。できる限り国内で確保していくことが重要であるというふうに認識をいたしております。 また、食糧自給率の向上に向けた取り組みでございます。麦、大豆の本格的な生産拡大を図りますことは、本県の農業の発展ばかりでなく、国全体の自給率の向上にも寄与するわけでございます。このため、地域の話し合いを進めまして、作付の団地化、営農組織の育成あるいは排水条件の改善に力を入れてまいる考えでございます。 中山間地域の直接支払制度でございますが、中山間地域は生産条件が不利でございます。そして、耕作放棄地が増加し、土砂の流出などが懸念をされております。そういう中で今回の直接支払制度が実施されるわけでございますけれども、これを契機に担い手の確保あるいは新規作物の導入を進めていく、そして棚田の保全、中山間地域の活性化に本当に結びつきますように市町村あるいは農業団体とも一体となって取り組んでいく考えでございます。 次に、後継者問題でございます。県内にはサラリーマンの方から農業の方に転職をしておられる方が相当おられます。花、野菜などを取り扱っているわけでございますが、大変情熱を持って新しい農業に取り組んでおられます。それらの方々の事例は、積極的にパンフレットなどで紹介をいたしております。また、先月は初めての試みといたしまして、新規の就農者といたしましてやりがいあるいは体験を就農希望者に話してもらうというような意見交換会も開いているわけでございます。さらに、今後はインターネットなども活用いたしまして生き生きと農業に転職して頑張っておられる方々の紹介をやってまいる考えでございます。 次に、バリアフリーの生活空間の形成問題でございます。県の方では、福祉のまちづくり条例に基づきまして施設、道路などを安全でかつ快適に利用できるようにバリアフリー化を進めております。そして、市町村におきます福祉のまちづくり整備基本計画の策定あるいは移動のネットワーク整備事業に対する支援も並行して行っております。また、バリアフリー歩行空間が現在どういうふうになっているかという現況調査も実施をいたしております。今後は、さらに交通機関の駅舎といった公共的な建築物、歩道の整備を促進をしてまいる考えでございます。こういうことを通じまして高齢者あるいは障害者の皆さんを初め県民の皆さんが安全で円滑に移動できるバリアフリー空間、これをつくってまいる考えでございます。 特定優良賃貸住宅の問題でございますが、現在、両政令市と分担をいたしまして久留米市、筑紫野市など二十六の市町で八十五の団地、約千九百戸の供給を行っているところであります。また、県営住宅につきましては、三DK、三LDKなどのファミリー世帯向けを中心に供給をいたしております。そして、母子家庭あるいは多子世帯に対しましては、入居の選考に当たりましては優遇措置を実施をいたしております。このようなことを通じまして、少しでも安心して子供を産み育てられる居住環境づくりを推進をしてまいる考えでございます。 最後に、読書運動についてでございます。青少年アンビシャス運動、今からいろんな議論をし、具体的に展開をしてまいるわけでございます。いろんな具体的な運動をしていかなければいけないと考えておりますが、その中で読書運動というのは非常に重要な柱をなすものというふうに考えておりまして、今後、読書活動にいろんな形で取り組んでおられる方々と話し合いながら、連携しながらこの読書の推進に努めてまいる所存でございます。 |
| ◯教育長(光安 常喜君)登壇 このたび、県内の中学校で生徒がナイフで刺されまして死亡するという事件が起こりました。まことに痛恨のきわみでございます。早急にこれまでの学校の取り組みを再点検をいたしまして、より実効性のある対策を講じる必要があると考えております。 校内暴力の発生の原因ということでございますが、これにはさまざまなケースに応じまして要因が考えられるというふうに思いますが、一般的に私なりに大別をいたしますと、一つはやはり発達の途上にあります子供たち、思春期特有の心理あるいは心の不安定さ、そういうものに起因するものが一つ考えられると思います。もう一つは、やはり子供を取り巻きます環境というものが大きく変化をしてきておるということ、そのことによりますストレスの増大でありますとかあるいは人間関係の希薄化、さらには自己抑制力の低下といった問題が考えられると思います。さらにはまた、我々大人社会の規範意識の低下なども指摘をされておるということでございます。これまで本県ではこういった校内暴力等に対応いたしますために、学校におきます指導、相談体制の充実ということに関しましてさまざまな取り組みを支援する施策を行ってきたところでございます。しかしながら、こういう事件が起こりまして、今後各学校におきまして、これまでの取り組みを見直しまして、特に所持品検査を含みます安全確保対策の強化を図るということで先般緊急の取り組みを指導をいたしたところでございます。さらに、生命尊重の教育、あるいは倫理観、規範意識をはぐくむ教育の充実を推進をいたしますとともに、子供たちに対します相談活動を充実をさせまして生徒同士あるいは教師と生徒との人間関係づくりにさらに努めてまいりたいと考えております。 次に、中高一貫教育の導入についてでございます。昨年十二月に策定をいたしております県立高校の再編整備計画に基づきまして、地域や生徒の実情等を十分に踏まえまして、本県の特色を生かした中高一貫教育校の整備に取り組んでまいりたいと考えております。導入に当たりましては、受験競争の低年齢化を招くことがないように学校の実態に応じまして、例えば面接や作文、実技等を適切に組み合わせまして生徒の意欲や適性を的確に把握をすると、そういった入学者の決定方法の工夫に努めていく必要があると考えております。 また、中学校と高等学校の教員が教育課程の研究を通じまして相互理解に努めるなど従来の中学校と高等学校の枠を超えて教育に当たる体制をつくり上げていくということが大切であろうと考えております。現在、このような課題につきまして引き続き研究を行いますとともに、望ましい配置のあり方について鋭意検討を続けているところでございまして、今後通学区域の問題も含めまして実施計画の中で具体的な配置計画を策定をしてまいりたいと考えております。 最後に、読書運動の推進でございます。小中学校の現状でございますが、約半数の学校におきまして何らかの形で全校一斉の読書活動が行われております。今後、より多くの学校でこういった運動が日常的、継続的に実施されますようさらに積極的に取り組みを進めてまいりたいと考えております。 また図書館の児童サービス体制につきましては、県立図書館を初めといたしまして、市町村図書館の中に設置をされております子供用図書室あるいはコーナーを中心に、ボランティアによる子供への読み聞かせや親子読書活動の支援に努めております。今後とも市町村図書館等と連携をいたしまして、その充実を図ってまいる考えであります。さらに、平成十二年は子ども読書年でございますので、これを契機にいたしまして母と子の読書協議会あるいは各PTA等とも連携を強化をいたしまして家庭や学校、地域での読書運動の推進に努めてまいりたいと考えております。 |
| ◯警察本部長(中村 正則君)登壇 お答えいたします。 まず、一連の不祥事をどう受けとめているかのお尋ねでございます。御指摘のような一連の事案によりまして、国民の警察に対する信頼を大きく損なっていることは事実でございまして、この事実を厳粛にかつ重く受けとめているところでございます。県警察を預かる立場の者として、県民の信頼を損なうことのないよう、県民感覚に根差した業務運営に一層努めてまいりたいと考えております。また、昼夜を置かず県民の安全確保のために精励している現場の諸君が、肩身の狭い思いをしているのではないかと危惧しているところでございまして、私の立場でいろいろと激励しながら、県民の期待する警察本来の業務を着実かつ的確に遂行することにより県民の信頼の確立に努めてまいりたいと考えております。 次に、県警察の情報公開についてであります。県警察としましても、情報公開制度は県民の警察行政に対する理解と信頼を高めるために有効な制度であることは十分に認識しているところでありますが、ただ警察業務の性質上、保有する情報の特殊性等から本県警察が実施機関となるためには、法令に定められた警察業務の遂行に支障を来すことがなく、かつ個人の人権が保護される仕組みが必要であると考えております。このような観点から、本県警察といたしましては国の機関における法の解釈、運用状況や各県の対応状況をも見きわめながら所要の専従体制を組んで、鋭意検討しているところであります。 最後に、地域防犯ネットワークについてお答えします。平成十一年中の福岡県下における犯罪件数は、戦後最高の十三万件を記録し、また交通事故につきましても死者は減少したものの発生件数、傷者とも戦後最高の五万件、六万二千人を記録するなどまことに憂慮すべき状況にあります。このような厳しい状況を踏まえ、県警察といたしましては安全で安心して生活のできる地域社会の実現を県警察の運営指針に掲げ、犯罪等の総量抑制を図っているところであります。特に、これまでの地域安全活動をより地域社会に密着した活動とするため、地域の実態を踏まえ地域住民の視点に立った犯罪や交通事故、災害等の未然防止を図ることを骨子とした「安全安心まちづくりフクオカ総合対策推進要綱」を策定し、昨年九月から県警察を挙げて取り組んでいるところであります。この対策は、各警察署が住民の要望や地域の犯罪事故等の実態に応じて独自に活動の重点を定め、犯罪等の総量抑制に総合的に取り組むものであります。 具体的には、議員御紹介の西警察署におけるディスカバー・カントリー運動を初め、南警察署での地域住民で結成するおやじの会などとの合同パトロールによる少年非行防止活動、八幡東警察署での高齢者サポート室を設置しての高齢者対策、城島警察署での婦人会地域安全協力隊との合同による犯罪被害防止活動などそれぞれの地域特性に応じた各種活動を県下全域で実施しているところであります。 犯罪や事故を抑止し、安全で安心して生活できる地域社会の実現のためには、議員御指摘のとおり、地域住民、自治体、警察が連携を一層強化し、それぞれの立場での役割を果たしていくことが重要であると考えております。このため、今後とも地域の実態に対応した地域防犯ネットワークの構築に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 |